tamasen 校長ブログ

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2012年2月6日(月)

石岡瑛子さんに見るプロフェッショナルとは

石岡瑛子さんが先日亡くなられた。73才であった。知る人ぞ知る国際的に活躍されたアートデザイナーであった。

数日前NHKテレビでプロフェッショナルとしての石岡さんの生きざまを特集していた。彼女は1961年に東京芸大を卒業後、広告デザイン分野で活躍していたが、これに満足せず仕事の場を世界に求めニューヨークに渡った。そこで映画や演劇・舞台美術や、衣装のデザイン、またグラフィック・デザインなどの分野に進出、世界的評価を得てアカデミー賞や米・グラミー賞など数々の大きな賞を獲得している。今回のNHKテレビでは特に、今ブロードウエーで上演中のミュージカル「スパイダーマン」の衣装デザイン制作過程を中心として、妥協を許さない彼女の仕事ぶりが見られるドキュメントであった。彼女は制作に際して絶えず次の3つのことを考えているとのことである。

1. Original 誰も真似ができない
2. Revolutionary 革命的
3. Timeless 時代を超越する

多くの世界的に著名な画家などの実物の絵を見ると、決して真似が出来ない。だからこそ価値がある。時代を超えて語りかけてくるものがある。芸術家はみなその独創性を目指しているのだが、そう簡単ではない。ほんの一握りの者のみ評価を受け、栄誉に浴せるのである。石岡さんはテレビの中で「真のプロとは?」と聞かれ、こう答えていた。「一定の条件をクリアーしたうえで、さらに上を目指す人」。この言葉を胸に学生諸君、それぞれの分野でプロを目指して行きましょう。


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2012年1月24日(火)

春入学から秋入学へ

東大が学部の春入学を廃止し、秋に入学する案を提言した。以前から世界標準に合わせる秋入学に関しては議論されていたが、いよいよかという感じ。実は、私は秋9月に卒業している。大学紛争の影響で半年卒業延期、同級生の大部分が9月に卒業した。今みたいに卒業式や謝恩会などあるわけではなし、卒業証書を教務課でもらってそれでおしまいと、まことに味気ないものであった。そのため履歴書は大学での在籍6年半である。

さて、秋入学の案については入学試験を春に行い、秋までの半年間をギャップタームとして海外体験やボランテイアに充てる案が考えられているが、卒業を春にするのか、秋にするのか未定である。ちなみに私は半年間何もせず遊んでいた。今考えればもったいなかったと思うが、それも今となれば半年ぐらい何もしなくてもたいしたことないと思えるのは贅沢というものか。すべての学生が大学の言うことを「はい、はい」と聞くとは思えない。学生の自主性に任せればいいのではないか。但し、1か月くらいのボランテイアは必須にする、あるいは勉強したい学生にはそのための環境の整備はする必要があるだろう。

ところで日本の大学では夏休みが8〜9月なので学生の海外研修や教員の研究交流は9月初めごろ行くことが多い。そのため先方の入学時期と重なり調整に苦労することがあるが、秋入学ともなればこんなことも気にしなくて済む。グローバル化の今、世界標準に合わすのが色々な意味でよろしいのでは。我が国の企業などは大変と言っているが、秋入学への対応はまず問題なくやってくれると思う。次は義務教育での入学についてだが、どうするのだろうか。


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2012年1月10日(火)

2012年のはじめに

新年明けましておめでとうございます。2012年が皆様にとって、また世界中の人々にとって良い年であることを願っております。

さて、昨年は世界の経済界ではヨーロッパ金融危機が大問題となった。一小国のギリシャの国家財政が破綻し国民に給料未払いの事態が発生し、この影響がヨーロッパさらには世界に波及するとの懸念で大騒ぎとなった。今のところドイツやフランスなどが何とか支えているが、今年の世界の重要な関心事であることは間違いなく、最悪、事態の進展によっては大恐慌に突入する危険をはらんでいる。我が国も対岸の火事ではなく国家財政が最悪であることはご存知かと思うが、我が国の国債を日本国民が買っているから安心なのだとか言って国は悠長に構えているが大丈夫なのか。

ところで総務省が昨年10月に全国の1737市町村(東日本大震災で被災した自治体を除く)の財政健全化指標(速報値)を発表した。そのデータをもとに週刊エコノミスト(昨年の12月13日号)は“あなたの街のギリシャ度”として 全国1737市町村の借金(実質公債比率)ワースト・ランキングを発表している。それによると北海道の夕張市がワーストワンで唯一財政再生団体となっている。岡山市は1737市町村の中で369番目に悪く、玉野市はそれよりずっと良く1396位、上位には首都圏の市町村が並ぶ。国だけでなく地方自治体も難題を抱えている実態が浮かび上がってきている。

政府は今後の社会保障費の増大に対して税で賄う、いわゆる“税と社会保障との一体改革”を推し進めていく計画だが、この問題の解決が我が国の今後の進路を占うきわめて大きな試金石となることは間違いなく、年初から政界を揺るがすことになるだろう。やはり政治家自身が身を削ることをせずに、また、そうすることを約束しておきながら何もしない今の政府では国民は納得しないのではないか。野田総理の不退転の決意に期待するがどうであろうか。何事も先送りされている今の政治家の決断は、世界中どこも同じようだ。

昨年は今後の我が国歴史に中で長きに亘って人々の記憶に残るであろう最悪の年であった。今年はその再生・復興の初年度である。多くの奇跡が起こることを期待し、努力していきましょう。


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2011年12月26日(月)

2011年の終わりに

父親が立てた国家の目標、「人民が白いコメと肉のスープを食べ、絹の服を着て、瓦の家に住める」を達成できなかったどころか、核と軍備に走り、人民に飢餓と極貧をもたらした北朝鮮の金正日は亡くなった。今年のアラブに吹き荒れた民主革命は今のところ北朝鮮には起こらなかった。丁度この12月と言う時期の金正日と言う人物の死亡は、貧困格差と市民革命という今年の世界を象徴する出来事を再び炙り出してきているように思う。今後は中国の圧倒的支援のもと、金正恩を中心とした集団指導体制が次第に構築されていくだろうとの予測だが、こんな状況がこれからも続いて行くのだろうか。いや、変わって欲しい。

今年を振り返り、あの東日本大震災・福島原発事故は「命」か「経済」か、或いは「幸福」か「金」か、という問いを我々に突き付けた。ウオール街でのデモは一握りの富裕層が富を独占する貧困格差社会への怒りが、またヨーロッパ金融危機は、一小国家の放漫経営がEUの存在をも脅かす事態を引き起こした。これらの出来事は少し誇張かもしれないが、今まで正しい、いや正確には正しく効率的と考えられる方法論によって行われてきたと多くの人が考えていた資本主義社会の限界を露呈しつつあるのではなかろうか。

我が国の政治は一体2012年はどうなるのだろうか。野田政権が発足して約4カ月余り、どんどん不支持率が増えていく。民主党マニフェストはほとんどが反故にされてしまった。「これでいい野田」ではなく「こんなことでいいのか」である。政権維持のための政治としか思えない。全くの期待外れ、歴代最低の総理とこき下ろされる始末である。期待する方が馬鹿なのか。野田総理の不退転の決意とは何なのだろうか。

今年は近来まれにみる激動の1年であった。来年は予想もしないことが起こるのだろうか。良いことで予想が外れることを願って今年最後のブログとする。

みなさんよいお年を。


中国側からみた北朝鮮            ソウル市内

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2011年12月11日(日)

都道府県幸福度ランキング

今年は国の内外で大変な一年であった。その極め付きは東北大震災・福島原発事故であろう。自然の猛威の前に手も足も出なかったこの大惨事は、これまで生きてきた人々の生活の価値観の見直しを迫り、人間のしあわせとは何かと問いかけ、これまで信じてきた科学や社会が虚構であったとの思いを抱かせた。その爪痕は表面上収束を見せつつあるが、後遺症の甚大さはいつまで続くか見当もつかない。そこに暮らす人々の無念さ、辛さ、苦しさは想像を絶すると思うが一刻も早い復帰を願わずには得られない。

「週刊エコノミスト12/13号」に今年から始まった地方自治体の新指標としての都道府県幸福度ランキングが載っている。生活・家族、安全・安心、労働・企業、そして医療・健康の4部門40指標ごとの平均値で算出しランキングした。それによると1位は福井県、2位は富山県、3位石川県と上位を北陸3県が占めている。ちなみに岡山県は24位とほぼ真ん中あたりに位置する。東北の岩手県は22位、福島県は27位である。東京都は38位、ブービーは高知県、最下位は大阪府であった。福井県には日本海側に多くの原発が並ぶが、心配なく過ごせるかを測る「安全・安心部門」が全国1位であった。うーん、と唸りそうである。上位に位置している県に共通しているのは「労働・企業」部門が高得点であり、雇用の安定、働きやすさが幸福度に大きなウエートを占めている。岡山県人は岡山県ほど住みやすい県は全国見渡してもどこにもないと思っている人が多そうだが、岡山県よりもっと幸福度が高い県が全国の約半数もある。さて皆さんはどう思われますか。

次回は全国1737市町村の借金ワースト・ランキングをお示しします。


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