tamasen 校長ブログ

2017年04月の記事

<< 前のページ

2017年4月28日(金)

ベトナム訪問紀行

 春の大型連休前の4月中旬にベトナムを訪問した。介護福祉士が在留資格となったため、介護福祉士を目指して留学する学生の状況調査に訪れたのである。介護(看護)学校や日本語学校の関係者と話すことに多くの時間を費やし、観光する時間は当然ながら少なかったが、このブログでベトナムでの風物や食について記述する。

 加計学園の関係者と共に、総勢4名で関西国際空港をからホーチミンへ向けて飛び立った。約5時間の空路である。午前に出発し、偶然に窓際の席であったので、夢とうつつを行き来しながら、時折外を見ていた。ふと目に留まったのが島である(写真1)。沖縄西端の小島であろう。見事なサンゴの環礁が見えた。到着直前になると河が見える。おそらくホーチミン市の近郊であろう。大陸の大河らしく、濁った水がゆったりと流れており、流れには停泊もしくは運航している船が多数ある(写真2)。中州の島には田畑が見える。高度が下がると、田畑がくっきりと見えた。様々なものを栽培しているようであり、区画は日本に比べると大きい(写真3)。航空機から動き流れていく風景を見るのは楽しい。旅行の始まりの高揚感を感じる。








 ホーチミンのタン・ソン・ニャット国際空港に到着し、現地の会合を設定し、ガイド・通訳をしてくれるダン氏と合流した。彼はベトナム生まれでベトナム語・日本語・英語がペラペラである。これ以降、ダン氏と加計学園国際局の英語堪能女性が行動を決め、我々は会合で談合は行うものの、食事や行動予定は言われるままであった。完全なお仕着せ旅行である。

 ところで、空港ビルを出るとムッとした暑さである。4月は乾季の終わり頃であり、温度は日中では35℃になるが比較的に湿度は低いと聞いており、実際にそうであった。体感的には湿度は高く感じたものの、暑さはさほどとは思わなかった。しかし、しばらく外気の中で過ごすと、薄い真綿でくるまれたごとく、じっとりと汗がでてくる。すぐにはしんどいとの感覚はないものの、全身を絞められるようなだるさを感じる。

 そこで、思い出したのである。20年ほど昔の7月にタイを訪問した。外はすごく暑かったのである。ただし、ほとんどの時間はホテルでのセミナーをしていたので快適であった。1週間ほど滞在し、英語での討論に苦労したことを思い出す。国の正式なセミナーであったので、スーツ・ネクタイでセミナーを行った。セミナーの休憩日に、セミナー参加者と一緒に、近くのスコータイの遺跡(仏教)を見学した(写真4・5)。すごく暑かったのである。その時も乾季と聞いており、雨は降らなかったが、湿度は高く、蒸し暑かったのである。見ごたえのある遺跡であり、最初はすごく楽しかった。しかし、15分歩くと汗がダラダラであり、動くとフワーと宙に浮く感じがして足がもつれた。タイ人の参加者ですら暑いと言い、木陰で休みながら散策していた。半袖シャツ姿で観光していたのであるが、1時間弱でホテルに逃げ帰ったのである。この時が私の最も暑く苦しい経験である。ただし、気温が高い経験では、中国の新疆ウイグル砂漠やアフリカ・スーダン砂漠での体験がある。気温は40℃を越えても、砂漠は湿度が低く、さほどしんどくはない。もちろん太陽の下にしばらくいるクラクラとはするが、木陰ではさほど暑さを感じない。私は砂漠が好きである。次回のブログでは私の訪れた砂漠の話を書こうと思っている。






 話がそれたのであるが、そのついでに写真を載せる(写真6)。オート三輪車である。今のタイでは見ないそうであるが、20年前には相乗りタクシーとして普通に走っていた。ハンドルは円形ではなく、オートバイ様である。このオート三輪車は私の子供のころには日本でも走っていた。曲がるときの安定が悪く、横倒しになっているのを時折見た。乗せてもらったことがあるが、怖かったことを思い出す。懐かしい。




 さて、話をベトナムに戻そう。多くのベトナム人、日本人(ベトナム在住)と話をした。ベトナム人は親日的であり、丁重で紳士的であった。仕事の話は記述しないが、我々も真摯に対応することが求められると感じている。

 我々が訪れたのはホーチミン(南部:旧サイゴン)とダナン(中部)である。ホーチミン市は大都会である。高層ビルや大通りもあるが、小商店や狭い路地も錯綜している(写真7:ホテルから眺めたホーチミン市)。熱気を感じる街である。例えれば、高度成長期の大阪の雰囲気であろうか。ただし、人はあまり歩いてはいない。ベトナムの人も歩くと暑いのであろう。その代り、バイクがすごい(写真8)。信号で止まった時に良く見ると、立派なバイクである(写真9)。皆ヘルメットをかぶり、ほとんどがマスクをしている。それほど大気汚染がひどいとは思わなかったが、多数のバイクの中だと、排気ガスがひどいのであろうか。このバイク軍団が、走っている車の脇をすり抜け、前に回り込む。平気で信号無視をする。大混戦である。車も小刻みにハンドルを切り、ブレーキを繰り返しながら走る。良く事故が起こらないものである。走っている車も、バイクもキレイなのである。








一方、ダナンは海沿いのリゾート地である。綺麗な砂浜が長く伸び、海水は透明度が高い。砂浜にはヤシの葉で葺かれたパラソルが並ぶ(写真10)。海岸から見ると、多くのビルが建築中であり、ここでも熱気を感じる(写真11)ただし、我々は早朝に海岸を散策したのみである。ダナンの街はホーチミンより静かであった(写真12)。このダナンで半日予定が空いたので、近くの観光地であるホイアンを訪ねた。古い港町であり、川沿いに古い街並みが残っていた(写真13)。家はほとんど土産物屋である。ベトナムの伝統衣装であるアオザイの店も多く見かけた。欧米人を中心に観光客が多いが、花の咲いた樹木が多く、ゆったりとした感じであった(写真15)。写真14では土産物屋の隣で老婆が露天で食べ物を売っていた。ゆったりとした長袖・ズボンスタイルで、頭にはベトナム古来の帽子をかぶっている。木の葉(ラタニアの葉?)で作ったものでノンラーと呼ぶ。観光客も多く買っていた。またホイアンはランタンが有名であり、町の一角では様々な色彩のランタンを売っていた。上品で美しいものもあり、値段は高くなかったが、持ち帰るには少し大きいため、購入は断念した。














 ホイアンとの行き来に、水田が見えた(写真16)。直播であろう。稲が密生して育っていた。後で聞くと年に2−3回収穫できるとのことである。




米は食事で米飯、おかゆ、チャーハンで食べた。小粒の長米であり、日本米より粘りは少なく、チャーハンで食べるのがおいしい。米の話が出たので、ベトナムの食事について記述する。まず、朝食は、ホテルのバイキングである。ホテルは2か所に宿泊したが、双方ともフォーを作ってくれた。少量であり、あっさりして美味しい。私は、朝はフォー、少量チャーハン、少量ハム・チーズ、多量サラダ、最後にフルーツ盛り合わせである。写真17はフォー(牛肉入り)である。写真18は同行者の最初の一皿であり、チャーハンが見える。食事皿のスプーン側にある小角皿に赤小片入りオレンジ色の液体が見える。日本のベトナム料理店で出てくる生春巻きのソースである。日本のものより少しチリ(とうがらし)味が強いが、うす甘く美味しい。どこの店でも、どんな料理でもこのソースが出てくる。美味しく便利なものである。写真19はフルーツであり、この写真にあるドラゴンフルーツとパッションフルーツが特に美味であった。昼は会合の途中で、様々なところで食べる。朝食はホテルで、夕食はレストランであり、基本的に冷房が効いているため、快適である。しかし、昼食は町の食堂であり、おおむね扇風機ていどである。食事は美味しいが、じっとりじわじわと疲れる。ある日の昼食が写真20である。チキンのぶつ切りに見えるが、実態はアヒルである。恐らく蒸し焼きであろう。脂があり、大変おいしい。食べていると、バンバンと叩くような大きな音がする。見ると、店先に丸裸アヒルが吊るされており(写真21)、これをぶつ切りにする音が響いて聞こえる。なるほどと思う。私には食欲をそそる風景である。移動の時に車からみると、同様の店を何度も見た。夕食はレストランである。連れていかれるのみで場所はさっぱり分からないのであるが。夕食ではとりあえずビールである。ビールを注文すると、333ビールが出てくる(写真22)。ベトナム語で、バババとかババとか呼ぶ。あっさりとして美味しい。様々な料理をいただいたが、二つ説明しよう。最も美味と思ったのは、ココナッツスープである(写真23)。ココヤシの未熟果を容器にして、液体胚乳を材料にスープにしてある。固形胚乳も加えてあり、うす甘くさっぱりした味付けで、胃の腑にすんなりと納まる。次は、揚げ物である(写真24)。写真では、良くわからないが、脱皮したてのカニに少し粉をはたいて揚げたものである。ソフトシェルクラブである。殻を含めて丸ごと食べられ、食感もよく、美味しい。その他、エビも、クエも、牛も食べたが、話が長くなるので止める。
















 食の話題の最後にスパイスの話を書く。再度、タイの話をして申し訳ないが、タイ食の多くはチリ(トウガラシ)味が強い。前述したタイのセミナーでは昼食はセミナー参加者と食べる。その頃、私はトウガラシ味が少し強くても、強いなと思いながら平気で食べていた。ある日、参加者が「先生、オイシイ」とサラダを勧めてくれた。赤いものは加えられておらず、軽くドレッシングがかけてある。普通に食べた。食べて、一瞬の間をおいて、口の中が痛くなった。ついで、胃が熱くなって、物がつかえる感じがする。胃腸がストライキを起こしたようで、食事は続行不能であった。勧めてくれた人は、悪気はなく、少しスパイシーで美味しいのにと言い、多量に食べていた。これが、グリーンチリ(アオトウガラシ)であった。結局、胃腸ストライキは1日以上続き、これ以降トウガラシ味に弱くなってしまった。タイの料理では、調理の最後にトウガラシ味を加える。Without chili とかnot hotとわめくと、出汁味のみでおいしく食事ができるので、助かったのである。ベトナムは辛くない(トウガラシ味は加えない)と思っていた。生春巻きのソースは日本より辛かったが、私にも美味しく食せた。すべての料理は美味しかったのである。ただ、日本の漬物小皿と同様に、小皿に赤と緑の小片が入ったものが常に出てくる。トウガラシであろう。同行者は少しずつ食べてみて、オッ辛いとか凄いとか言いながら、話が盛り上がっていた。やはり、緑色のものが凄く辛いとのことである。現地で案内してくれたダン氏に聞くと、多量は食べないが、少しずつ食べる人は多いと言う。私は見るのも嫌であるので、写真も撮らなかった。
 最後に土産物の話を記す。買い物は短時間のみのため、プラバッグなど有名な雑貨類は全く購入しなかった。食べ物のみである。ベトナムを訪れる前に、「最近のベトナムチョコレートは美味い、2種買って来い」と言われた。MarouとPhevaである(写真25)。前者はホーチミンのおしゃれな直営店で購入したが、カカオの濃厚な味がして後口はさっぱりとしている(写真25の大長方形)。東京でも手に入るらしい。後者はホーチミンで昨年完成した高島屋デパートで購入したが、様々な味で楽しめる(写真25の小四角)。胡椒味もあった。次は、コーヒーである。日本では最近ベトナムコーヒーの専門店もできているのは知っていた。ベトナムホテルの朝食で飲むコーヒーは普通に美味しい。私はコーヒーを大量に飲む。面白がって、何種類も購入した(写真26)。全体的に焙煎が強い。ペットボトルに豆をいれたものもあり、香りが良く、普通に美味しい(写真26左)。写真26右は最も高価であったが、まだ飲んでいない(日本円では安いが)。日本でも聞く、ハイランズコーヒーは、写真はないが、焙煎が強くてビターな独特の香りが高く、美味であった。最後に、乾燥ナッツである(写真27)。ベトナムでは様々な乾燥ナッツを売っている。美味しいとのこと。市場にハスの実があった。ハスの実は食べられる?と思ったが、手に乗せると軽く、試食すると美味しい。乾燥し焙って、軽く塩味をつけてあるのであろう。カリッとした食感であっさりしたポテトフライの味がする。スープに入れると、柔らかくなり、イモ味が強くなったが、これも美味である。










 今回はかなりいい加減なベトナム紀行を書いた。お許し願いたい。海外に出ると、非日常の開放感があり、楽しい。今回は、仕事の日常と海外の非日常が混沌としており、蒸し暑さのボディーブローもあったのであるが、楽しめた旅であった。同行の諸氏に感謝したい。

written by principal [この記事のURL]

<< 前のページ

tamasen 校長ブログ

MySketch 2.7.4 written by 夕雨