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2015年7月1日(水)

由加山蓮台寺「おついたち祭」講話

毎月恒例の由加山蓮台寺「おついたち祭」にて本校の平井校長が講話をしました。
本日のテーマは「ヘリコバクター・ピロリ感染(胃疾患を中心に)」です。胃粘膜の構造、ピロリ菌で起こる病気、ピロリ菌除菌診断などピロリ菌の実態について、スクリーンに映し出された図解説明などを交えて説明をしました。
現在日本では人口の半数以上がピロリ菌に感染しているのが現状です。45才以上では70%、20才台では20%以下、6才未満は約5%の感染率です。他の感染症に比べると圧倒的に感染率が高いことも、お集まりの皆様に関心を持っていただけるキッカケとなったのではないでしょうか。
ピロリ菌感染で起こる病気は、慢性胃炎、消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)、胃癌などです。病気にならないためにも除菌療法を行う必要があるということを、このたびの講話で皆様にお伝えできたのではないでしょうか。
平井校長の講話後、「とてもためになりました。自分の体がピロリ菌に感染しているかもしれないということがわかりました。」と参加された方から感想をいただきました。


講話の後、お寺のお心遣いで精進料理をいただきました。庭を見渡せる客席で色とりどりの目にも美しい料理を堪能しました。ぜひ一度ご賞味ください。


食事の後、本年が真言宗の総本山である高野山が開創1200年を記念した、お大師さまに縁深い四国八十八ヶ所のお砂ふみを経験しました。また、客殿では備前藩主池田家由来の宝物や円山応挙をはじめとする名立たる名筆の襖絵などの展示を拝見しました。太字の書が得意であった岡山藩第五代藩主池田治政の真筆は、豪快な性格が書にもあらわれていると感じました。
また、客殿建設当時(1700年代末期)、資材の運搬や吊り上げに使用された「祈りの綱」を拝見しました。この綱は当時女性たちが客殿の無事完成を祈り、大切な黒髪を寄進したもので作られていました。本物の人毛を綱にした実物を目前にして、当時を想像し暫し見入ってしまうほどでした。

玉野総合医療専門学校の学生皆さんの学業成就、交通安全、校内の安全、学校の発展繁栄を太鼓の音とともに願いました。
次回の「おついたち祭」講話は、8月は念珠繰りでお休み、9月1日をご期待ください。


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