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2020年11月30日(月)

コロナ禍での母性看護学実習  保健看護学科

今年度は、新型コロナウィルスの影響により、臨地での看護学実習が困難な状況となりました。特に、母性看護学実習では、お母さんと赤ちゃんを対象とする領域であり、病院における感染対策は、より厳重に行う必要があります。そのため、臨地での実習を行うことができず、学内において実習を行うことといたしました。しかし、出来る限り臨地の状況がイメージできるように、色んな工夫やご協力を頂くことにより、学内での実習を行うことができましたので、一部をご紹介いたします。

【妊娠期の理解】
通常であれば、産婦人科外来において妊婦健康診査の場面に立ち会うことができますが、今年は出来るだけその状況に近い場面設定を行い、教員が妊婦役をして妊婦健康診査の場面における実習を行いました。



妊婦体験モデルを着けて、妊婦さんの日常をイメージしました。


妊娠中の教員の協力を得て、お腹の中の胎児の生命を感じることができました。




オンラインで妊娠中のリアルな生活の状況などをインタビューさせていただきました。母子手帳やエコー写真を見せていただきながら、生の声を聞くことで身近に感じ、実際の妊婦さんの生活状況の理解が深まったようです。



【分娩期の理解】
模型や人形を使いながら分娩経過の確認をし、DVDも活用しながら分娩のイメージを行い、事例をもとに産婦、夫、看護師役となり、看護場面の実習を行いました。




【産褥期の理解】
モデル人形やDVDを活用したり、事例をもとに看護計画を立てて、教員が扮する産後の母親と新生児の部屋を訪室し、看護計画に基づいて看護を実施し理解を深めました。





学生の声より
「妊婦体験以外にも、実際の妊婦さんへのリモートでのインタビューやDVD視聴、演習で褥婦役を演じるなどの様々な体験を通して、母親が児を思う気持ちや、周産期にある母親の立場になって考えることが出来るように変化したことが、自分の中の母性意識に対する大きな発展であったと思います。」

written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

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