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やわらかな春の日差しが降り注ぐ2026年3月10日、本校体育館にて「令和8年度 卒業証書授与式」を挙行いたしました。保健看護学科、理学療法学科、作業療法学科の3学科、計81名の卒業生が、専門職としての誇りと志を胸に、晴れやかな門出を迎えました。
■ 「自分と未来は変えられる」自らの手で切り拓く新たな物語
式典の冒頭、北山順崇校長より卒業生一人ひとりに卒業証書が授与されました。校長は式辞の中で、精神科医エリック・バーンの「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉を引用。
AIやデジタル技術が進化し、将来の予測が困難な「VUCAの時代」だからこそ、自らの変革を恐れず、機械には代替できない「こころ」と「優しい手」で社会に明るさと希望をもたらしてほしい。そんな未来への期待とエールが、会場を温かな感動で包み込みました。


■ 地域と共に歩む、医療人としての船出
式典には、玉野市長・柴田義朗様をはじめとする多くのご来賓の皆様にご臨席を賜りました。柴田市長からは、「地元玉野市にとりましても、地域医療を担う新たな力が誕生することは大変喜ばしい限りです。本日の卒業は、これまで熱意をもってご指導いただいた先生方のお力添えの賜物であり、心から敬意と感謝を申し上げます」との温かな祝辞をいただきました。また、卒業生へ向けては「どうか初心を忘れず、それぞれが選んだ場所で存分に活躍してほしい」と力強い激励が贈られました。

■ 先輩がくれた「大丈夫」という光を道標に
続いて、在校生を代表して学友会副委員長の山中瑠香さんが送辞を述べました。実習や勉強で壁にぶつかった際、先輩方がかけてくれた「何とかなるよ、大丈夫」という笑顔の言葉。その一言にどれほど救われ、勇気をもらったか。
「先輩方が残してくださった輝きは、私たちが進む道を照らす光です」。その光を絶やさぬよう自分たちも歩んでいくという後輩たちの決意は、卒業生が歩んできた4年間の道のりが、確かな希望として受け継がれた瞬間でした。


■ 効率化の時代だからこそ「手間ひまは愛」だと信じて
そして会場が最も深い感動に包まれたのは、卒業生代表・河野翔也さん(保健看護学科)による答辞でした。河野さんは、かつて大切な人の死から目を背けてしまった後悔を涙ながらに明かし、その痛みを知ったからこそ辿り着いた、一つの確信を言葉にしました。
「AIの開発や情報技術の進化によって、医療はこれからますます便利になっていくでしょう。それでも私は、手間ひまは愛だと思っています」
患者さんを想う時間、声をかける一瞬、触れる手の温もり。効率化が叫ばれる時代だからこそ、その「手間ひま」を心に留め続けられる医療職でありたい。この魂の叫びともいえる覚悟は、参列したすべての方々の胸を打ちました。
■ 感謝を胸に、一チームで踏み出す一歩
式の終盤、河野さんの合図で卒業生全員が保護者や恩師の方を向き、声を揃えて「ありがとうございました!」と感謝を伝えました。
「1チーム」として過酷な実習や国家試験を乗り越えてきた仲間。その絆を糧に、81名の新たな物語が今日ここから始まります。


