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以前選定をお知らせした、玉野総合医療専門学校 保健看護学科が取り組む厚生労働省の「看護現場におけるDX(デジタル技術を活用した大きな変革)効果検証事業」ですが、この度、導入されたICT機器を活用した実践的な看護実習が本格的にスタートしました。
DX器材が実現!臨場感と客観性を両立した「深い学び」
本校では、周産期・小児看護シミュレーターやデブリーフィング(振り返り)&データ管理システム、臨床実習支援システムなどが導入され、よりリアルな演習を学内で実現する学習環境が整備されました。特に、シミュレーターの活用により、周産期や小児の患者ケアにおける多様な状況を安全かつ効果的に学ぶためのシミュレーション演習が充実しています。
記録と分析が可能にした「客観的な振り返り」ときめ細かい指導
また、演習の様子を多角的に記録・分析するデブリーフィング(振り返り)&データ管理システムによって、指導教員と学生が行動や思考プロセスを詳細に振り返ることが可能となり、より深い学びと効果的な指導を実現しています。遠隔からのモニタリングや記録装置での客観的な分析は、実際の臨床現場の体験だけでは得られない、きめ細やかな指導を可能にしました。さらに、実習記録のデジタル化を推進する臨床実習支援システムの導入は、記録時間の短縮につながり、その分、学習時間の確保と学びの深化を図ることができています。
この革新的な実習について、参加した学生からは「自分の行動やチームの動きを客観的に見られるため、次の演習に活かせる」といった声が上がっており、シミュレーション中の自分の看護技術やチーム連携の様子を多角的な視点から分析できることで、具体的な改善点や成功体験が明確になり、最新のDX技術を取り入れた学びの効果を実感している様子が伺えます。




DX推進のモデルケースを目指して
玉野総合医療専門学校は、今回の事業を通じて得られる知見を、本校の教育だけでなく全国の看護教育におけるDX推進のモデルケースとなることを目指しています。教職員一同、これからもデジタル技術を最大限に活用し、看護の変革を力強くリードできる質の高い看護師の育成に、情熱を注いでまいります。